続・おごっそうの玉手箱③ 手塚満寿子さん・麻美さん親子をお訪ねして
新年明けましておめでとうございます。元旦には思いも寄らぬ地震が発生し、被災された方々には心よりのお見舞いを申し上げます。少しでも安全な場所で、暖をとって過ごせますように。
祈る以外、為す術のない私に、何が出来るのだろうかと自問自答してみると、やはりそれは自分が出来る日常を淡々と重ねていくことだと思い至り、続・おごっそうの玉手箱に今年、初投稿する次第です。
今日は新年会と称し、昨年同日に訪問した手塚満寿子さんを再訪しました。満寿子さんは、かつて私が大変お世話になり、仲良くしていただいたお茶のみ友達である中澤典江さんのお嬢さん。今回はお孫さんの麻美さんも仕事の都合をつけて出迎えてくれました。聞けば、なんと三代共に辰年生まれの年女さん!「おちゃっこ先生*が来るなら典江おばあちゃんの想い出の料理を用意しなくちゃね!」と二人でいそいそと台所に立ち、心温まる料理を用意してくれました。
*おちゃっこ先生とは、手塚家で知らぬ間についた私のあだ名。甲州弁でおちゃっこ(する)とは、お茶飲み(する)こと。
典江さん直伝にんにくカレー(お孫さんの麻美さん作) 味の要はたっぷりのすりおろしにんにく。にんにく好きの典江さんならではの特製カレーです。
【作り方】
いつものように野菜類、豚肉を炒めて水を注いでやわらかくなるまで煮る。ルーを加えて弱火で煮溶かし、仕上げにたっぷりのすりおろしにんにくを加える(8人分で40~50gくらいが目安)。塩も三つまみ程入れて、味を引き締めてひと煮立ちさせる。一旦消火して味を馴染ませる。盛り付ける直前に温め直して出来上がり。
※ご飯はプチッとはじけて食感が楽しい麦入りでした。食物繊維がお通じを整え、ビタミンB1や鉄分を多く含むため疲労回復にも役立つのでおすすめです。
【酢の物】たんぽぽとほうれん草の酢の物(お嬢さんの満寿子さん作) 酢の物が大好きだった典江さんが、よく作ってくれた新春のひと品。体が洗われるような野趣あふれる力強い味わいです。
【作り方】
お正月の頃、凍てつく地面にへばりついたロゼッタ状のたんぽぽの葉を根ごと摘んで、ゆでる。適宜水にさらしてアクを抜き、食べやすい大きさに切る。たんぽぽだけでは苦みが強いので、約二倍量のほうれんそうを加えると食べやすい。酢をきかせた酢醤油と鰹節をかけていただく。