本日冬至。一年で最も日照時間の短い1日でした。太陽が消え入りそうに威力を無くしてしまうので、昔の人々はこの日を「死に最も近い日」と忌み嫌い、大変に恐れていたそうです。そして今日を境に、再び太陽の光が伸びていくことから「一陽来復」と呼び、今日を境に凶事が去って再び吉事がやってくると考えていました。
そんな訳で日本では、本日の節目に禊ぎの意味を込めてお日様のような柚子を浮かべてゆず湯につかるのですって。
さて、その特別な今日、たんぽぽ食堂において今年最後の料理教室が行われました(通常とは異なり、3時間お一人様3500円也)。この慌ただしい中にも関わらず、4名のお客様が集まってくださいました。
明日、明後日たんぽぽ食堂ではクリスマスチキンセールを行うため、キッチンがごった返す環境の中ではありましたが、料理教室会場では30分砂時計がさらさらと音もなく落ちる中、厳かな時間が流れていました。
2時間半後には、このような形の「おせち料理」が整いました。
新年が素晴らしい年になりますようにと、ひとつ、一つの料理に祈りが込められています。既製品を買ってしまえば、簡単ですが、それではつまらない。
一つ、二つでも、祈りを込めて、心を込めて自分の手を動かして、ジャストサイズのおせち料理を作る。そして大切な身近の方々と食卓を囲める喜びを分かち合えたら、それが生きているしあわせなのではないかしら?
今年の教室はこれでおしまい。ご参加いただきました皆さま、本当にどうもありがとうございました!新年の皆さまの食卓に、本日の品のいくつかが並びましたら幸いです。