ヨガ哲学 その2
今日は「アパリグラ」について書きます。
ヨガの教えを記した書物「ヨガスートラ」の八支則(2章27節)は名の通り、8つの教えが記され、順に行っていくことで心と体を健やかにし、自己を成長させていくステップです。最初の教え「ヤマ」は日常背活で避けるべき5つの教えが記されています。
ヤマの最後、5番目は「アパリグラ」=「ふとん(不貪)」です。
貪らないを実践します。生活習慣において、身体にも、心にも。
残暑が厳しい中、台風後の影響か湿度が非常に高く、重い空気がまとわりついて離れません。昼過ぎから雷があちらで稲妻を光らせ、恐ろしいまでの轟音を轟かせています。
まるで天から、自らの貪りをいさめられているように思います。
最近の私は、まれに見る「貪りの極み」でした。
1日24時間では足らず、50時間あったらさぞかしゆったり暮らせるのに、地球に生まれながら有り得ないことを願っていました。
出会いが嬉しすぎて、いっぱいしゃべりました。書きたいことが溢れてきて、次々書きました。これから出逢うものごとに早く会いたくて、駆け足並に進んでいました。(いのちの星 地球 ogotama en 2023)
「きり」がついたので、今日から私も24時間生活、アパリグラを実践します。
本日実践したアパリグラ
①朝と夜はお粥。小食を実践しました。
②ハタヨガを1時間行いました。
※ハタヨガは自分の中にある「対」のバランスを整えるためのヨガ
サンスクリット語で「ハタ hatha」は力。「ハ ha」は太陽。「タ tha」は月。
世界は陰陽から成っていますね。男性と女性、海と山、上と下、右と左、太陽と月、昼と夜、鍋と蓋、臼と杵・・・。
ハタヨガでは吸うと吐くを繰り返しながら、身体を左右上下前後にまんべんなく身体を動かして、自分の中の陰陽のバランスをとって自律神経を整えるヨガ。自分の中にある静と動、しなやかさと強さ、穏やかさと激しさ、男性性と女性性・・・などのバランスを取って中庸を目指します。
③その場を静かに去ることで、不貪を表明しました。
折しも雷がドンピカ轟く中、我が貪りに対して「1日は24時間だよ。いったいどうして何のためにそんなに急いでがんばらなくてはいけないの?大切なことをもっとゆっくり進めるべきだよ・・・」懇々と続く友のアドバイスに、今、返せる言葉がなく、直ぐさまその場を去りました。
④髪をきれい、さっぱり、ばっさり切りました。
最近の私は(お手入れする時間が足りずやむなくです!)、まるで獅子がたてがみをたなびかせるがごとく、ぼさぼさに伸びきった髪を振り乱し、神出鬼没の日々でした(本当は赤面なのです)。
⑤もう、1日50時間欲しいと欲張りません。24時間生活に切り替えます。
今日の宣言「不貪は自分のペースで実践していきます!」でした。
本日これにて。ふとんに行って眠ります。おやすみなさい。どうぞよい夢を。