キュウリ(胡瓜) ウリ科キュウリ属 つる性一年草およびその果実
旬:6~8月
花言葉:洒落、愛嬌、親しみやすさ
外国語:cukumber(英)、 concombre(仏)、 pepino(西)、cetriolo(伊)、Gurke(独)、 오이(韓)、黄瓜(中)、 काँक्रो (ネパール)、oropok(ウクライナ)
原産と伝播:ヒマラヤ山脈南部山麓で3000年以上前から栽培され、東西に伝播。紀元前後に南ヨーロッパに伝わり9世紀にはフランスへ。16世紀ヨーロッパで栽培が盛んとなりピクルス型キュウリが誕生。中国へは紀元前2世紀に胡(西域)から渡り、6世紀一般化。日本へは9~10世紀頃中国より渡来。あまり普及ならず、本格的な栽培は17~18世紀より。胡から渡ってきた瓜から「胡瓜」。
栄養:96%水分。栄養成分より、食欲を増進させるための野菜として、歯触りや味覚を楽しむ。
・完熟すると黄色くなることから、黄瓜とも。
・ウリ科の植物は世界に600種以上あり、その中で最も重要なキュウリは全土で栽培され、400以上の品種あり。
・茎には粗い毛があり、巻きひげがあり、何かに絡みついて伸びていく。黄色い花には雄花と雌花があり。生育が早く、花が咲いて約7日で食べ頃のきゅうりを実らせる。
調理:生のままサラダ、もろきゅう、塩もみ、ぬか漬け、押し漬け、ピクルス、酢の物など・・・。加熱して炒め物、煮物、キューちゃん漬けなどに大活躍。
のみのおもてなし“オバケキュウリ”の炒め煮
昔、中国洛陽を旅したときに習ったお料理。育ちすぎた大ぶりのキュウリがすてきなおかずに大変身♪翡翠色が美しく、歯触りが愉快でついつい箸が進みます。
【材 料】おばけきゅうり 1本、しょうが・にんにく 各1かけ、塩、米油、こしょう、しょうゆ
【作り方】
①きゅうりは皮をむいて、縦半分に切って中央の種をスプーンでこそげる。ひと口大の乱切りにし、塩ひとつまみをまぶして5分位おく。しょうがとにんにくはみじん切りする。
②鍋に油、しょうが、にんにくを入れて弱火に欠けてじっくりと香りを引き出す。塩少々を入れる。
③ここにきゅうりの水気を切って加え、表面にツヤが出るまで炒め、塩、こしょう、しょうゆ各少々で味を調えて出来上がり。
参考文献:食材図典 生鮮食材篇・地産食材篇(小学館)、まるごといつもの食材(学研)、まるごと日本の季節(学研)、おごっそうの玉手箱 34「押野のゴマ団子とキュウリの押し漬け」、59「ぬか漬け」、63「イチジクとキュウリの保存食」