ようやっと自由の身となり、水を得た魚のごとく毎日愉しくエッセイを書いています。私の拙いエッセイを、ここまで読み進めてくだった読者の方々に厚く御礼申し上げます。
そして、我がHPの生みの親、Will System Designの高尾 徹さんがいらしてこそ。心よりお礼申し上げます。
「電車の中でうんうん、そ~だよね~と読み進めながら、ふと顔を上げると、前に座っていた人が私を見ていたようです。(私)いろんな表情してたのかも!!」とお茶目な報告をして下さったり、「合い言葉はアヒムサだね♪」と早速いいとこ取りして日常生活で実践して下さったり、「読んでいると桂子さんの笑顔が浮かびます。すると・・・なんだかほっこりして、元気がぐんぐん湧いてくる感じ」等々・・・、逆にこちらが勇気付けられるようなお言葉を続々と頂戴しています。
たくさんの素敵なお言葉を寄せていただき感激です☆ こんなにもしあわせな展開ってあるのかしらと、日々感動と感謝の中で過ごしています。重ね重ね、どうもありがとうございます。
しかしながら、そこにジャンジャカ水を指してくる存在がいるのです。ゆゆしき問題にて共有させていただきます。
5月末に突然パソコンが壊れ、6月下旬、最新の品を導入しました。「さあ、お洋服はいかが?」、「最新ゴシップニュースお届けします」、「さぁ楽しい音楽お聞き下さい」・・・と次々に画面を差し込んできたり(時には本文を凌駕するがごとく大部分のスペースが広告に!)、勝手に漢字を変換したり、次々コピペを始めたり、カーソルは飛車ならぬミラクル飛び、突然画面は拡大して要の「保存」ボタン消失・・・。調べ物をすれば、「何でも聞いて下さい」と有能なコンシェルジュが前に躍り出て、複数パターンの答えを広げ、お願いする前に次々画面を開いていく・・。
こんな風に書いていたら、つい今し方、画面が空白になり、既にTOKIO祖!(私の頭は「時遅し」なのに、平仮名入力と同時にこんな風に勝手に変換し、勝手にエンターして進めてしまう。)
全くもってなんたることか、とほほ・・・。またもや最初から書き直しかと観念して、トップページに戻ったところ、なんと「私の大切な原稿」が勝手にゴミ箱に移動されているでは在りませんか‼Aiさん、いくらなんでもひどすぎるじゃありませんか⁉
まるで、PCの中に、性根悪の継母やお局様が住んで、常に私と共にあり、あわゆくば「我こそがヒロインに」と乗っ取りを企てているみたい。
AIに対してもアヒムサ!相手に対して暴力をふるうのは生粋の性格上苦手だし・・・、まあ、相棒なのだから共存しないといけないな・・・と鬱屈する思いが胸底に落ちていく。なんだか次第に疲れてきて、催眠術にかかったように、なすがままに操られて取り込まれていく自分がいる・・・。
自分でないものが、自分でない文章を書き進めていく。
いやいや、NOだ!そもそも人間である私が主人公であり、パソコンの使用者・主です。
私が集中している時は邪魔をしないで、そっと静かにしていて下さい。私はじっくり深々考えて海の底からぴったりの言葉を見つけ出し、文章を紡いでいるのです。
水を打ったような静けさの中、竜王・名人藤井聡太が将棋を指していくがごとく。
頼みもしないのに、あれやこれやのお世話焼きは不要です。間違えさえも、いちいちその都度指摘して下さらなくて結構ですから。これから深く考えていこうとしている矢先に、「早く、早く」と勝手に画面を操作して、とっちらかして台無しにしてしまう。
あなた様のおかげで、私、書きたかった文章を仕上げるまで翻弄されっぱなし。勝手に土足で上がり込んで、先導し始めるその横暴ぶりに、苛立ちながら格闘し、それでもなお一層勢力を増してくる暴君ぶりに心底悩まされています。私が必要とするときに、指示を出しますから、その時働いてくれれば結構です。
現代の一庶民・私がこんなにも手を焼いているのだから、時を経て更にAIが進化していったら、人は面倒な「AIを使って文章を書くこと」を彼に譲り、すっかり手放してしまうのだろうな。
人を人とたらしめた火もしかりで最近は火までも自動制御、もしくはIHクッキングヒーターに変わって火のないおしゃれな暮らし。自動トイレ、自動水道に自動お風呂、ルンバ♪、電気圧力鍋、当たり前の電子レンジ・・・。暮らしまるごと、AIさんに任せて、適時適温他人事。主人公不在を経て、近未来にはAI様が主人公。人間は付属品になってしまいそう。空恐ろしいけれど、100%否定できない案件です。
私は今後も、自分が主人公でエッセイを書き続けます。よって近日中に電気屋さんに行き、「ワープロなる物」を問い合わせしようと思っています。みなさまの周辺はいかがですか?
こんなホラーなお話しを、夜分失礼いたしました。お口直しならぬ、お心直しに本日の夕焼けを送ります。心穏やかに、おやすみなさい。
昭和町にて 2023.08.21